iPhoneで使うカスタマーサポート定型文:返信を速くし、一貫性も保つ6つの方法
iPhoneやiPadでお客様からの質問に答えるなら、速さは大切です。ですが、速いだけでは十分ではありません。本当に役立つのは、同じ内容を何度も書き直さずに、明確で丁寧な返信をすばやく送れることです。そこで大きな助けになるのが、カスタマーサポート定型文です。よく使う返信をキーボードに保存しておけば、メール、チャット、SNS、フォームなど、どのアプリからでも数回のタップで返答でき、その相手に合わせたひとことも加えられます。
iPhoneでカスタマーサポート定型文がとても役立つ理由
サポート対応は、机に向かっているときだけに発生するとは限りません。会議の合間にメールを確認したり、Instagramのメッセージに返信したり、サポート用の受信箱からお客様に返事をしたり、iPadから手短なフォローアップを送ったりすることもあるはずです。スマホでは、同じ内容を何度も打つのは時間がかかりますし、急いでいると大事な情報を抜かしてしまいがちです。
カスタマーサポート定型文なら、その問題をシンプルに解決できます。よく使う返信をスニペットとして保存し、話題ごとに整理しておけば、カスタムキーボードを開いて必要なものをタップするだけです。今週10回目になる返金の説明を最初から打つ代わりに、しっかりした下書きをベースにして、最後の10%だけ状況に合わせて整えれば済みます。
そうすると、次の2つを同時に実現できます。
- 返信が速くなる
- 返信内容に一貫性が出る
一貫性が大切なのは、お客様が、たまたまこちらがスマホを確認したタイミングによって、まったく違う答えを受け取るべきではないからです。良い定型文があれば、伝え方を明確に保ち、次に何をすべきかをきちんと含め、大事な情報の入れ忘れも防げます。
まずは最も繰り返し使う返信から始める
役立つ定型文ライブラリを作るいちばん簡単な方法は、すでに何度も送っているメッセージから始めることです。
ほとんど暗記して打てるような返信を思い浮かべてみてください。
- 返金への返信
- 配送状況の案内
- パスワード再設定の手順
- 予約や日程調整のメッセージ
- 機能要望へのお礼
- 返信がない相手へのフォローアップ
- 遅延やミスに対する共感を示す返信
最初は小さく始めましょう。6〜10個ほど、使いやすいカスタマーサポート定型文があるだけでも、毎日の繰り返し入力はかなり減らせます。
たとえば、次のようなスニペットを保存できます。
返金依頼
こんにちは。ご連絡ありがとうございます。ご依頼の理由は理解しました。内容を確認したうえで、次にできることは以下のとおりです:[ここを調整]。[不足している情報]を送っていただければ、その続きの対応を進めます。
配送状況の案内
こんにちは。ご確認ありがとうございます。ご注文状況を確認したところ、現在は[状況]です。次の更新は[日付/詳細]までに反映される見込みです。必要であれば、配送先住所の確認もお手伝いできます。
パスワード再設定
こんにちは。こちらでお手伝いできます。パスワード再設定リンクを開いて、案内に沿って進めてください。再設定メールが見当たらない場合は、まず迷惑メールやプロモーションをご確認ください。それでも届いていなければ、ご連絡いただければ一緒に確認します。
大事なのは、あらゆる場面に対応する台本を作ることではありません。毎回変わらない部分を保存しておき、判断が必要な部分に集中できるようにすることです。
定型文は「貼り付け感」ではなく、人が書いたようにする
優れたカスタマーサポート定型文は、無機質な定型には感じられません。わかりやすく説明するコツを知っている、親切な人が書いているように見えるものです。
シンプルな構成がうまく機能します。
- まず相手の連絡を受け止める
- 回答をわかりやすく伝える
- 次のステップを説明する
- 親しみのある形で締める
たとえば、次の2つを比べてみてください。
堅すぎる例
お客様のご依頼は受領され、ポリシーに従って処理中です。
より自然な例
ご連絡ありがとうございます。ご依頼を確認し、現時点でわかったことをお伝えします。
後者のほうが自然に感じられるのは、実際の会話に近いからです。
定型文を機械的に聞こえさせないためのコツをいくつか挙げます。
- 実際に自分が使う自然な言葉にする
- 文は短く保つ
- 名前、注文情報、状況などを調整できる余地を残す
- シンプルな答えで足りる場面では説明しすぎない
- 必要な場面では共感のひとことを入れる
たとえば、相手が苛立っているときは、保存した返信を次のように始められます。
ご不便をおかけしてしまい、申し訳ありません。
この一文だけで、受ける印象はすぐに変わります。そのあとで、実務的な次のステップを案内できます。
定型文は、個別の返信を置き換えるためのものではありません。どの返信にも、より良い出発点を用意するためのものです。
カスタマーサポート定型文でフィードバックに明確に返答する
送ったフィードバックが何の反応もなく消えてしまうと、お客様はすぐに気づきます。すぐに解決できない内容でも、きちんと受け止めた返信があれば、ちゃんと読んでもらえたと伝わります。
これは、カスタマーサポート定型文が特に役立つ使い方のひとつです。フィードバックへの返信は、同じような構成になることが多いからです。
- 時間を割いて伝えてくれたことへのお礼を言う
- 相手が伝えた内容を言い換えて受け止める
- 必要であれば、今後どうなるかを説明する
- わからないこと以上は約束しない
たとえば、次のような定型文が使えます。
ご意見を共有いただきありがとうございます。[機能/要望]をご希望とのこと、そしてそれが役立つ理由もよくわかりました。いただいた内容は記録しました。すぐに変更をお約束することはできませんが、どの点が改善につながるかを丁寧に伝えていただけたことに感謝しています。
この返信は、明確で、丁寧で、現実的です。しかも、1文だけ調整すれば、そのときのフィードバックにぴったり合わせられます。
同じ考え方は、クレーム対応にも使えます。
ご連絡ありがとうございます。発生した問題について把握しました。ご不便をおかけし申し訳ありません。次に取るべき対応を確認しており、まもなくあらためてご連絡します。
良い受け止めの定型文があると、よくある2つの失敗を避けやすくなります。ひとつは突き放した印象になること、もうひとつは曖昧すぎることです。保存済みの返信があれば、スマホから急いで返すときでも、落ち着いた一貫性のある文面を土台にできます。
1つのキーボードから、メール、チャット、SNSへすばやく返信する
iPhoneのキーボードにカスタマーサポート定型文を入れておく大きな利点のひとつは、必要な場所ならどこでも同じ返信を使えることです。
たとえば、次のような場所でサポート対応をするかもしれません。
- メール
- ブラウザ上の問い合わせフォーム
- ライブチャット
- InstagramやFacebookのメッセージ
- App Storeやマーケットプレイスの返信欄
- お問い合わせフォームやメモ
あるアプリから別のアプリへ文章をコピーする代わりに、その場でキーボードを開いて保存済みの返信をタップできます。
同じ質問が別々の場所から届くときにも便利です。たとえば、あるお客様は配送についてメールし、別のお客様は同じ質問をSNSで送り、さらに別の人がチャットで尋ねてくることがあります。表現の軸はそろえつつ、アプリごとに少しだけ語調を調整できます。
スニペットを整理する実用的な方法としては、カテゴリ分けがあります。
- 返金
- 注文
- ログイン関連
- 日程調整
- フィードバック
- フォローアップ
- 共感を示す返信
こうしておけば、急いでいるときでもライブラリを探しやすくなります。
magic variablesで日付や日程の情報を入れる
定型文の中には、毎回変わる情報が必要なものがあります。特にフォローアップや日程調整のメッセージではそうです。そんなときに便利なのがmagic variablesです。
毎回手作業で日付を直す代わりに、%%DATE +1D%% のような動的プレースホルダーを入れたスニペットを保存しておけば、翌日の日付を挿入できます。
これは、たとえば次のようなメッセージに役立ちます。
お待ちいただきありがとうございます。これより早く進展がない場合でも、%%DATE +1D%%までにあらためてご連絡します。
または、
確認対応を予定に入れました。%%DATE +3D%%にもう一度ご連絡します。
日付の変数を使えば、入力ミスを減らし、さらに数タップ分の手間も省けます。特に、1日後、3日後、1週間後といったフォローアップをよく約束するなら便利です。
小さなことに見えるかもしれませんが、サポートではそうした細部が大切です。明確な日付があると期待値を合わせやすくなり、返信の信頼感も増します。
定型文ライブラリは少しずつ見直して育てる
最初に作る定型文ライブラリは、完璧である必要はありません。本当の価値は、使いながら改善していくことにあります。
何度も手直ししている返信に注目してみてください。そこから見えてくることがあります。
- 定型文が長すぎるのかもしれない
- もっとやわらかい書き出しが必要なのかもしれない
- 大事なステップが抜けているのかもしれない
- 状況別に別バージョンを分けたほうがよいのかもしれない
ときどき数分だけでも時間を取って、スニペットを整理してみましょう。ふくらみすぎたものは短くし、幅広すぎる定型文は、より具体的なものに分けます。似た返信はまとめて、探しやすくしておくのも大切です。
また、バックアップとしてスニペットを書き出したり、ライブラリを整理し直したいときに読み込んだりすることもできます。
こうして続けるうちに、返信を速くし、質も高めてくれる自分用のサポートツール集ができあがります。急いでいるからではなく、一度考えた内容を次回のために保存しておけるからです。
スマホでお客様対応のメッセージを返しているなら、Text Expander – Text Shortcuts & Custom Keyboardを使えば、カスタマーサポート定型文を保存して、どのアプリからでも挿入できます: https://apps.apple.com/app/text-expander-keyboard/id6743344539