iPhoneで顧客体験監査を行い、返信をもっと速くする方法
顧客体験監査は、必ずしも大がかりなプロジェクトである必要はありません。iPhoneやiPadなら、よく送るメッセージを見直し、どこで返信に時間がかかっているかに気づき、毎日使い回している文面を整えるだけでも十分です。メール、DM、問い合わせフォーム、SNSアプリなどからスマホで顧客対応をしているなら、短時間の監査でも、繰り返しの入力がどこで邪魔になっているかをはっきり確認できます。
スマホでの顧客体験監査とは何か
スマホでひとりで対応している人にとって、顧客体験監査とは、実際には接点の見直しです。
顧客があなたから連絡を受け取る場所、またはあなたから返信をもらう場所をすべて思い浮かべてみてください。
- メール
- InstagramやFacebookのメッセージ
- XやLinkedInでの返信
- テキストメッセージ
- 問い合わせフォームへのフォローアップ
- 日程調整のメッセージ
- FAQへの回答
- 注文やサービスの更新連絡
次に、シンプルな2つの質問をしてみましょう。
- これらのうち、何度も繰り返し送っている返信はどれか?
- 本来もっと簡単に送れるはずなのに、遅い、雑然としている、または面倒に感じるものはどれか?
これが監査の中心です。顧客向けメッセージを棚卸しし、スムーズなものと、引っかかりを生むものを見分けていきます。
顧客の不満の多くは、悪意から生まれるわけではありません。返信が遅れたり、そのたびに少しずつ違う回答になったり、小さな画面で急いで打ったせいで雑に見えるメッセージになったりすることから生まれます。そうした場面を減らせれば、相手の体験がよくなるだけでなく、自分の作業も楽になります。
繰り返し送っている顧客向け返信を書き出す
まずは短いリストから始めましょう。最初から全部を記録する必要はありません。
Notesでも、普段アイデアをメモしている場所でもいいので、通常の1週間で繰り返し送っているメッセージを書き出してください。大まかに「サポート返信」とするのではなく、実際の場面ごとに分けるのがポイントです。
たとえば次のようなものです。
- 「ご連絡ありがとうございます。確認して折り返します。」
- 「注文番号を送っていただけますか?」
- 「営業時間はこちらです。」
- 「明日の午後なら対応可能です。」
- 「今後のお問い合わせはこのメールアドレスをご利用ください。」
- 「料金表はこちらです。」
- 「メッセージありがとうございます。確認しましたので、近いうちに返信します。」
- 「前回お送りしたメッセージについてフォローアップです。」
- 「配送先住所は…です。」
- 「来週のご予約が可能です。」
このステップが大切なのは、繰り返し発生しているやり取りを過小評価しやすいからです。1日中忙しく感じていても、実際には同じ10種類ほどのメッセージが時間の大半を使っていることがあります。
リストを作るときは、簡単な個人用の基準もいくつか加えてみてください。
- よくある返信を送るのに、普段どれくらい時間がかかるか?
- 1日に、繰り返しの顧客向けメッセージを何件送っているか?
- スマホから最もよく入力している返信はどの3つか?
- 毎回いちばん修正が必要になる返信はどれか?
これらが役立つのは、現実的な出発点になるからです。正式なレポートがなくても、進歩は確認できます。以前は1分かかっていた返信が、今は1回タップするだけで済むなら、それは十分に大きな改善です。
引っかかりを見つける: 返信の遅さ、繰り返し入力、文面のばらつき
リストができたら、次は荒い部分を探しましょう。
わかりやすい引っかかりもあります。たとえば、メールアドレス、返金ポリシーの説明、予約情報、サポート手順などを毎回ゼロから打ち直しているかもしれません。同じ作業を親指で何度も繰り返している状態です。
一方で、気づきにくい引っかかりもあります。SNSアプリでは、よく使う回答の整った文面が用意されていないために返信が遅くなっているかもしれません。あるいは、フォローアップの文を書くのが面倒で、送るのが後回しになっている場合もあります。同じ回答を記憶頼みで書き直していると、少しずつ表現が変わってしまい、一貫性がなくなることもあります。
次のようなパターンを探してみてください。
- 打つのに時間がかかるため、送るのを後回しにしている返信
- 毎回表現が変わってしまう回答
- 大事な情報を1つ忘れがちなメッセージ
- 送るつもりなのに先延ばしにしているフォローアップ
- 必要以上に長くなっている説明
- フォームやメッセージに何度も入力している連絡先情報
凝った指標がなくても顧客体験監査が役立つのは、このためです。ストレスは、打ち直し、ためらい、過剰な編集、送りたかったタイミングより遅い返信といった、小さな習慣の中に現れることが多いのです。
顧客からよくある質問を受けるたびに、毎回いちから答えを組み立てているなら、そのメッセージは保存済みスニペットにしたほうがよいサインです。
よく使うメッセージを保存済みのキーボードスニペットにする
次は、繰り返し送っている返信を、実際に使える形に変えましょう。
カスタムキーボードを使えば、整ったスニペットを保存しておき、どのアプリでもタップするだけで全文を挿入できます。これは、iPhoneやiPadでの顧客対応から繰り返し入力を減らす最速の方法です。
まずは、すぐ効果が出るものから始めましょう。
- よくあるサポート返信
- 配送やサービスの更新連絡
- 営業時間や対応可能時間
- 導入メッセージ
- フォローアップ
- SNS返信テンプレート
- 住所、電話番号、メールアドレス
- FAQへの回答
- お礼のメッセージ
いくつか例を挙げます。
簡単な確認返信
メッセージありがとうございます。確認しましたので、折り返しご連絡します。
詳細確認の依頼
ご連絡ありがとうございます。注文番号と、問題の内容を簡単にお送りいただけますか?
対応可能時間の返信
ご確認ありがとうございます。明日の午後2時以降で対応可能です。
フォローアップ
前回のメッセージが埋もれてしまっていないかと思い、念のためフォローアップします。
連絡先情報
[your email] または [your phone number] までご連絡ください。
目的は、機械的に聞こえることではありません。いちばん使いやすい文面を一度保存して、毎回作り直さなくていいようにすることです。送信前に個別の内容を加えることもできます。ただ、空欄から始めるより、整っていて一貫した返信から始めるほうがずっと速くなります。
フォローアップ、日付、日程調整の返信にはmagic variablesを使う
繰り返し送るメッセージの中には、その時点の日付が必要なものもあります。そこで役立つのがmagic variablesです。
毎回手動で日付を直す代わりに、%%DATE +1D%% のような変数を入れたスニペットを保存しておけば、明日の日付を自動で挿入できます。これは特に、フォローアップや日程調整のメッセージで便利です。
例:
翌日のフォローアップ
%%DATE +1D%% にあらためて確認します。
日程調整メッセージ
ご都合がよければ、%%DATE +2D%% に対応可能です。
リマインダー返信
%%DATE +3D%% までにご返信がない場合は、もう一度フォローアップします。
これなら、日付に関わる返信を余計な入力なしで最新の状態に保てます。古い日付が残ったテンプレートを送ってしまうような、小さなミスも減らせます。
顧客に対して、空き状況、予約、次のステップについて連絡することが多いなら、これは監査の中でもかなり実用的な部分になります。
メール、DM、フォーム、サポートメッセージで手早く効果が出るところを見つける
すべてを一気に作り直さなくても、効果は感じられます。まずは、入力の繰り返しが多い場所から始めましょう。
すぐ効果が出やすいのは、たいてい次のようなものです。
メール返信
よくある質問への回答、料金の説明、次のステップを伝えるメッセージ、丁寧なフォローアップを保存します。
DMやSNSでの返信
対応可能時間、注文に関する質問、「こちらのメールにご連絡ください」「後ほど返信します」といった短い返信を作っておきます。SNSアプリでは、特に相手がすぐ確認の返事を期待していることが多いため、スピードがとても重要です。
フォーム入力と連絡先情報
住所、電話番号、メールアドレス、Webサイト、自己紹介文など、よく入力する個人情報を保存します。
サポートメッセージ
最もよく使うトラブルシューティングの返信、追加情報の依頼、解決後の返信を保存しておきます。
日程調整
対応可能時間の返信をいくつか保存し、日付を最新に保つ必要がある部分ではmagic variablesを使います。
iPhoneで顧客体験監査を実用的なものにしたいなら、よく使う返信をText Expander – Text Shortcuts & Custom Keyboardに保存しておきましょう: https://apps.apple.com/app/text-expander-keyboard/id6743344539
iPhoneでの作業フローに、毎月のシンプルな監査習慣を作る
役立つ監査は、年に1回だけ行うものとは限りません。短い月次レビューで十分なことがほとんどです。
10分だけ時間を取り、次のことを自分に聞いてみてください。
- 今月、繰り返し入力した返信はどれか?
- 送るのに時間がかかりすぎたメッセージはどれか?
- 同じ回答を書き直した場面はどこか?
- どのスニペットの文面を改善すべきか?
- 次に保存すべきものは何か?
スニペットグループを見直して、古くなったものを削除するのもおすすめです。実際に使っている返信を残し、よりわかりやすい表現が必要なものは改善し、最近のやり取りをもとに新しいテンプレートを追加しましょう。
ここでは、気持ちを新たに見直す感覚が役立ちます。新しい月、季節、年の始まりに、保存した返信とキーボードでの作業フローをさっと確認してみてください。小さな整理でも、すぐに積み重なっていきます。フォローアップの文面を1つ改善する、FAQの答えを1つわかりやすくする、日程調整用の返信を1つ保存する。そうした小さな変更だけでも、日々の時間を削減し、顧客とのやり取りの一貫性を高められます。
スマホでの顧客体験監査とは、結局のところ、繰り返される場面に気づくことです。その瞬間を見つけて、最適な返信を保存しておけば、素早い返信はずっと簡単になります。